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臨床の記述と「義」

─樽味伸論文集-

臨床の記述と「義」
若くして逝った著者樽味伸は、類い希な才能を賦与された若き精神病理学者であった。溢れ出る著者の発想の一片をうかがわせるディスチミア親和型の考察、診断枠の変遷の核心を捉える刺激的論考、また臨床行為における義の意味を問う倫理的考察など、まさに精神医学の同時代誌と呼ぶにふさわしい輝かしい足跡を残して本書に全て所収。独自の視点から、精神病理学の可能性を切り開き、その慈愛に満ちた人柄と相まって、今なお支持者の絶えない著者の珠玉の論文集。
樽味伸著
定価 4,290 円(本体3,900円 + 税) A5判 上製 384頁
ISBN978-4-7911-0614-1〔2006〕
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Contents
樽味伸先生とディスチミア親和型:序に代えて  神庭重信

治療的・精神療法的論考
神田橋症例検討会
慢性期の病者の「素の時間」
〈生きる意味〉と身体性,行為,文脈―ある「ひきこもり」症例から―
臨床の記述と「義」について
統合失調症者への支持,に関する素描
社会的・文化的・診断的論考
「水俣病」における,いわゆる「医学的」病像論に対する一私見(疾病概念と倫理性について)
「物語」と「逸脱」そして「共犯の時間」〈いわゆる“神経症圏”における〉
「対人恐怖症」概念の変容と文化拘束性に関する一考察―社会恐怖(社会不安障害)との比較において―
受療者の〈物語〉と,治療者の〈診断行為〉―「外傷後ストレス障害」を呈した症例から―
対人不安と治療文化
うつ病の社会文化的試論―とくに「ディスチミア親和型うつ病」について―
現代社会が生む“ディスチミア親和型”
トランスおよび憑依障害

書評
「寛解期後期」について
書評:『他者の現象学――哲学と精神医学の臨界―』
座談会:私を変えたこの一冊

生物学的論文(共著)
強迫性障害の現実生活におけるストレス状況―retrospective case note study ―
脳と環境の相互作用
環境が脳の発達に与える影響
社会不安障害と抑うつ状態の併存にfluvoxamine が有効であった1例―臨床的関与を中心に―
社会不安障害の診断と治療

英語論文
Stress Situations of Daily Living in Patients with Obsessive -
Compulsive Disorder :A Retrospective Case Note Study
Taijin Kyofusho in University Students :Patterns of Fear and Predispositions to the Offensive Variant

解説  江口重幸
編集を終えて  松尾信一郎


【著者紹介】樽味 伸(たるみ しん)

昭和46年11月8日香川県高松市生まれ。平成9年九州大学医学部卒業。
国立病院機構九州医療センター、九州大学病院精神神経科にて研修医勤務の後、大分市帆秋病院勤務。
のち、平成13年4月九州大学大学院医学研究院精神病態医学教室の研究生として、平成15年4月同大学院生として精神病理の研究に励む。平成17年7月10日、33歳の若さにて逝去。


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