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無意識を活かす現代心理療法の実践と展開

メタファー/リソース/トランス

無意識を活かす現代心理療法の実践と展開
<無意識>の実践的活用と、21世紀における現代心理療法の新たな可能性を底辺にすえて、今だ「寄り合い所帯」の趣を呈する心理臨床の世界に、現場サイドから、真に有効な統合に向けて提言する心理臨床の総合書。 さまざまな分野の第一線で活躍中の治療者たちが、単に理論レベルでの考察にとどまらず、個々の実践をとおした貴重な試みを提示し、心理臨床の新たな可能性を追求する。
吉本雄史、中野善行編
定価 3,960 円(本体3,600円 + 税) A5判 並製 324頁
ISBN978-4-7911-0525-0〔2004〕
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Contents
プロローグ
1) 無意識の意味づけ
2) リソースとしての無意識
3) 変性意識状態と無意識

《第 I 部》無意識を活かすメタフォリカル・アプローチ

はじめに スクリプトにみるメタフォリカル・アプローチ
1)スクリプトの意味と役割
2)スクリプトがめざすもの
 a 自己受容を通して,自己統合へ
 b 内的なリソースの喚起を通して回復へ
 c 新たな学習を通して望ましい変化へ
 d 生理的変化を通して症状の軽快へ
3)スクリプトの組み立てをめぐって
4) スクリプトのバリエーション
 a リソース喚起のためのスクリプト
 b <無意識>をテーマにしたスクリプト
 c 意識変性に添うスクリプト
5) スクリプト作成上のポイント
6) 実施上の配慮と工夫
スクリプトをお読みになる前に

第1章 スクリプト事例 リソースに添って
解説―リソースを活用する
 1)援助のための暗示について
 2)間接的なメッセージの有用性
 3)リソースをめぐって
  事例(1) オーケストラをメタファーに
  事例(2) 意識と無意識の協調をめざして
  事例(3) 葛藤や対立を肯定的に受けとめて
  事例(4) 強迫感の減少を求めて
  事例(5) 知的能力と感情交流の統合を図る
  事例(6) 過敏な感覚をリソースに
  事例(7) 罪悪感の変容を図って
  事例(8) ブラキシズムの軽減をめざして
  事例(9) 抑圧された感情を解放する
  事例(10) うつ状態の変化のために

第2章 スクリプト事例 無意識を活かして
解説―無意識ということ
 1)無意識=メタファーであることの意義
 2)意識と無意識の新たなスプリッティング
 3)<無意識>の肯定的な意味づけ
 4)変性意識と<無意識>
 5)スクリプト作成と活用のポイント
 6)意識化しないかかわりの中で
  事例(1) 子どもの自然さを取り戻す力に
  事例(2) 思春期の心と治療同盟を築く
  事例(3) 無意識が作る壁を活かして
  事例(4) 意識的努力を手放すために
  事例(5) 水の流れを無意識の流れに重ねる
  事例(6) パニック障害からの解放に向けて
  事例(7) 無意識と出会う
  事例(8) トランスに添いながら

《第 II 部》臨床におけるトランス・アプローチの実際

はじめに 臨床催眠における<変化>をめぐって
催眠療法の進展―ミルトン・エリクソンがもたらしたもの
はじめに
1)エリクソンの考えた催眠
2)関係とリソースを重視
3)治療者のリソースも利用
おわりに
概説―トランス状態とトランス・アプローチの技法
1)変性意識をめぐって
2)催眠トランスがもたらすもの
3)コミュニケーションとしての臨床催眠の意味
4)臨床催眠にみる目的論モデルをめぐって
5)適用条件を活かして
6)クライアント中心のアプローチの意義
7)クライアントの意識の流れに添って

第1章 アプローチのポイント
1 医療現場から(1)
1)催眠療法実施上の留意点
 a 催眠療法実施前の注意
 b 治療目標をどこにおくか
 c 催眠療法実施にあたっての留意点
  i催眠トランスのどの現象を利用するのか/ii環境調整の重要さ   
2)催眠療法の終了
2 医療現場から(2)
1)はじめに
2)思いつくままの感想
 a 関係が穏やかに
 b 少ない面接回数で
 c こちらの対応にも変化が
3)面接の終わり方
3 歯科医療現場から
1)訴えには現実的な身体治療を優先する
2)催眠療法が適切で有用な事例がある
 a 催眠療法による症状の直接除去
 b 歯科心身医学療法としての催眠療法
 c より良い歯科医師-患者関係の構築
3)歯科医療現場での催眠導入の実際
 a 共同作業(催眠)への動機づけ
 b 導入前の姿勢と緊張/弛緩の体験
 c 複式呼吸
 d 後倒法
 e 催眠の深化
 f 催眠下の歯科処置
 g 後催眠暗示と覚醒
4 カウンセリング現場から
1)カウンセリングにおけるトランス・アプローチの有用性と適応をめぐって
2)現場におけるトランス・アプローチの進め方
 a 集中的なトランス状態を活用して
  i 非定型による場合/ii 定型に基づく場合/iii 自己催眠を加える場合
  iv その他の心理療法と組み合わせる場合
 b コミュニケーションのプロセスを活用して
3)実施上の注意のポイント
5 教育現場から
1)教育現場における催眠的アプローチの利用
2)学校の事情
3)分かれているなら新鮮です
4)間接的アプローチ-現代臨床催眠の可能性
5)パターンの利用と崩し

第2章 現場におけるアプローチ
  事例(1) 全般性不安障害
  事例(2) 身体表現性障害
  事例(3) 強迫性障害
  事例(4) 転換性障害
  事例(5) パニック障害
  事例(6) 歯科における症状(過剰絞扼反射症例)
  事例(7) 解離性障害
  事例(8) PTSD(外傷後ストレス障害)

《第 III 部》心理臨床の統合をめざして

  -トランス・アプローチと隣接心理療法の接点-

はじめに 各種の心理療法とトランス・アプローチとのつながり
1)催眠療法はすべての心理療法と重なっている
2)心理療法の統合が今求められている
3)治療モデルの統合にトランス・アプローチの果たす意義
概説―各種の治療的領域と催眠療法の特質
1)治療者側の視点
2)治療におけるコンテントとコンテクスト
3)催眠はコンテクスト=意識のあり方の流れを重視する
4)コンテントとコンテクストの良好な関係とは?
1 BFTCモデル/ソリューション-フォーカスト・アプローチが伝えるもの
はじめに
 a ソリューション-フォーカスト・アプローチ
 b トランス・アプローチとの関連
 c 両者の接点
 d 補  足
1)SFAの面接の主たる課題:ソリューション・トークの展開
 a ソリューション・トーク
 b すでにある解決
 c これから起こる解決
2)“Hypnotherapy without trance”(トランスを用いない催眠療法)
 a トランスを用いない催眠療法
 b Injunctiveな効果
 c 文脈と関係
3)SFAの質問のもつ,“injunctive”あるいは催眠的な特徴と効果
 a SFAの質問
 b 質問のinjunctiveな効果
 c SFAの質問のタイプ
4)結びにかえて
2 ストラテジック(ヘイリー・マダネス)・モデルが伝えるもの
はじめに
1)エリクソン催眠から取り入れたこと
2)エリクソンの考え方から取り入れたことと,そこから発展させた考え方
 a 症状の考え方
 b ライフ・サイクルという視点
3)セラピーの実際
 a 面接の構成員,治療の場所,時間,料金
 b 観察者としてのセラピスト
 c 指  示
  i 指示の役割/ii 指示の実際
  iii エリクソンの実践をそのまま利用しているアプローチ
  iv エリクソンの実践に影響を受けながらもストラテジック派らしさが表れている指示
おわりに
3 臨床動作法が伝えるもの
1)臨床動作法の起源と発展
2)臨床動作法の方法論
3)臨床催眠法との接点
4)臨床動作法の展開
 a 見立て
 b クライアントが自分の身体に注意を向ける(今の体験)
 c 動作課題の提示
 d 動作課題の解決・達成化へ向けての努力とその実現
 e 動作課題の解決化・達成化の実感(変化の体験)
5)臨床動作法の実際
 a 幹系への臨床動作法
 b 顔系への臨床動作法
 c 自己動作法への導入
4 FAPモデルが伝えるもの
1)FAPとは
 a FAPによる治療手順-DFP(De-fixation Program)
  i SUDの聴取/ii DFPの実施/iii 効果の定着
 b FAPの実際
 c FAPの特徴
2)FAP診断
 a FAP診断とは
 b FAP診断を用いた治療例
 c FAP診断の特徴
3)FAPとトランス・アプローチ
5 認知脳科学にみる意識変性のメカニズム
 -心理臨床統合の手がかりとして-
1)意識変性と脳
2)意識変性と心理療法
3)変性意識状態の効能
4)セラピストとクライアントの関係性
5)脳の並行情報処理とトランス・アプローチ
母親たち,子どもたちの心に出会うとき
言語的メッセージと「無意識」
医療現場の中で思うこと
私にとっての無意識論
索 引
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