精神科治療学16巻11号特集「新薬登場による臨床現場の変化 I」

総説「MRIとSPECTからみた痴呆性疾患 ―脳血管性痴呆を中心として―」
1189〜1199頁
川畑信也、大東信幸:著

■図2  アルツハイマー病と脳血管性痴呆のSPECT(1192頁)
上段は、アルツハイマー病のSPECT像。両側頭頂葉後部に脳血流量の低下がみられる。下段は、多発梗塞性痴呆のSPECT像。MRIで認められる梗塞部位で脳血流量の低下が検出されている。


■ 図7 SPMの表示方法(1196頁)

■図8 痴呆患者群のSPM(1197頁)
上段は、軽度アルツハイマー病19名のSPM像。右頭頂葉後部 から側頭葉にかけてと両側帯状回後部周辺で有意な脳血流量 の低下が認められる。下段は、脳血管性痴呆32名のSPM像。 アルツハイマー病と異なり右前頭葉に脳血流量の低下が描出 されている。